縄文杉登山の記録 往路(2)

　7:40楠川分かれ（写真、標高727m）。楠川歩道はここで終わり、荒川登山口からのトロッコ軌道と合流する。

　鳥のさえずりしか聞こえなかった楠川歩道と違い、ここからは小杉谷（安房川）の流れの音と人の声で一気に賑やかになる。

　7:48三代杉を通過（写真は復路にて）。一列になり、トロッコ軌道を黙々と歩く。

　8:35仁王杉（阿形）（写真）。標高860m。吽形は2000年に台風で倒れ、少し離れた所に倒れている。

　8:51大株歩道入口（写真）。トロッコ軌道はここで終わり。トイレを済ませ、再び急峻な登山道（写真左の階段）に入る。

　9:17翁杉（写真）。標高1,000m。中は空洞になっており、名前のとおり老木だが、風格は十分。

　とりかく登る、登る。軍手をはめて、枝をつかみながら、岩に手をつきながら、とにかく体全体を使って登っていく。しばらくすると息が上がり、暑くなってくる。9:23ウィルソン株（写真は復路にて）。

　10:08大王杉（写真）。標高1,190m。縄文杉発見以前はこの大王杉が最大といわれていた。枝ぶりも良くたくましい巨木だ。この手前辺りから、世界自然遺産登録地域に入る。

　10:10夫婦杉（写真）。標高1,230m。左が妻、右が夫。伸びた枝が癒着し、手をつないでいるように見える。

　道の脇には、苔むした大きい倒木が至る所に転がっている。よーく見ると、幹から新しい芽が出ていたりして、世代交代が繰り返されていることに改めて気付かされる。

　人が多くて、ついに渋滞。縄文杉を見て引き返してきた人とすれ違うために流れが滞ることが頻発してくる。

　展望デッキに続く人の列。ここを登れば縄文杉に会えるのだ。

　流れを整理してくださる人がおり、記念の集合写真は並んで順番に撮影。このデッキは多いときは足の踏み場がなくなるほど人でごった返すとか。

　10:37縄文杉（写真）。人が多いので、10分ほど滞在してすぐに引き返すことに。